下記に所収のW. F. ハーヴィ『八月の炎暑』を読んだ。翻訳は作品ごとに違い、この作品の翻訳はそんなに読みづらくなかった。ごく短くてわかりやすいけど、もうちょっと深みが欲しいなと。
ディケンズ、ストーカー他著、E. ゴーリー編、柴田元幸他訳『エドワード・ゴーリーが愛する12の怪談 憑かれた鏡』2012年、河出文庫
下記に所収のW. F. ハーヴィ『八月の炎暑』を読んだ。翻訳は作品ごとに違い、この作品の翻訳はそんなに読みづらくなかった。ごく短くてわかりやすいけど、もうちょっと深みが欲しいなと。
ディケンズ、ストーカー他著、E. ゴーリー編、柴田元幸他訳『エドワード・ゴーリーが愛する12の怪談 憑かれた鏡』2012年、河出文庫
事実に関して相反するAB二つの主張のうち、「どちらが正しいかわからないからどちらとも言えない」つうのがまたナイーヴな見方でさ。Aを裏付ける圧倒的な証拠があってBにはそれがまるでないときに、前者の証拠のいくつかに瑕疵があったとしてAが「概ね確からしい」、ということは揺るがないわけで、Bを斥けてAを認定して何の問題もないわけ。
こういう「100%の確かさがないと断定的なことは言えない」という間違った認識持ってるナイーヴな連中が思いのほか多くて、そういうのが今回の兵庫県知事選でコロっと騙されたというわけだよね。
Aを排斥するために偽情報に訴えるとともにAの些細な瑕疵をあげつらってAは信用できない、という結論に持っていこうとする手法、歴史修正主義者に瓜二つだよな。吉田証言にまつわるバカウヨの攻撃とそれがなんとなくまかり通ってしまった経緯とかまさにこれだろ
(つづき)「ネットで真実」は「今や誰でも知っているように、『メディアの中の専門家(記者など)だから、私よりもよくものを理解しているとは限らない』という認識は残念ながら持たざるを得ない世界線に、私はいる気もしていますけどね」の部分を受けてのことですが、「メディアの中の専門家は私よりもよくものを理解しているとは限らない」ということ、またそのことを「今や誰でも知っている」という趣旨でおっしゃっているんですよね?だとすると「メディアの中の専門家(記者など)だから、私よりもよくものを理解しているとは限らない」という態度は、それを全否定するつもりはありませんが基本的な態度として危ういなと感じますし、このことと「今や誰でも知っている」がくっつくと、まさに「ネットで真実」系の人たちが共有しているものの見方そのものになるなと受け止めた次第です。
MORIMOTOさんとは、比較的近い考え方を持っていると思っていたので、今回のことは、ちょっと驚きましたが、大体、どこが違うのかは分かった気がします。
ただ、私の言っていることを、ネットで真実!と一緒にされるのは心外ですね。
まぁ逆に言えば、誰でもネットで真実!にいつ足を掬われるかは分からないと言うのも事実ですが、だからこそ、脳みそは柔軟に使うべきだと「私は」思っています。
今、日本だけではなく、世界中で起きているのは、まさに既存メディアや既存の社会体制の危機ですから、それをどのように受け止めて、観察して、判断していくのか、それは私たち全員に課されたテーマですよね。
そして、繰り返しますが、私は既存メディアの価値を常に訴えて来ている人間ですし、情報はタダではない(人が手間をかけて取材している)、多少お金の余裕のある人は、どうか情報に課金して欲しいといつも訴えています(ネットで無料で手に入る情報も、それがまともなものである限りは、必ずどこかの新聞社なり通信社なりが人件費を掛けて取材したものだと)。
当然、マスゴミとか言う言葉も好きではありません。…と同時に必要な批判はしたいと思っているのと、今のメディアの置かれた状況を心配する者です。
社会において何をだいじにするのかというところでは @zpitschi さんと近いところがあると私も認識していますけど、そこに至るまでの態度はけっこう違うかなと思っています。たとえば、私たちが社会においてだいじに思っていることを政治によって実現するために私は立憲民主党を支持することはありませんし、どうあるべきかという結論を導くときに私は感覚で判断することはせず、できるかぎり〈自分の頭で考える〉ことも排して事実の究明とそこから論理的に推論して導き出される結論に従うよう努めています(それがどれだけできているかどうかはさておき)が、 @zpitschi さんは立憲民主党にかなり期待されているようですし、ご自身の感覚もたいせつにされているようにお見受けします。
(つづき)「思い上がる」というのを他人に対して直接使うのはさすがにはばかられるので、私自身の行為に対して言及する文脈でカッコつきにして使ったつもりなのですが、それはさておき、情報の取捨選択について、どれだけ新聞を読んでも最後に〈自分の頭で考え〉たら現実が見えなくなってしまうと私は考えているので、その点について私は批判的な立場です。ただ、〈自分の頭で考える〉ということの意味がここではあいまいなままなので、カッコつきの話ですが。
そして、もうひとつは、私はもちろんプロよりも自分がものを知っていたり理解できていたりすると思うほど、思い上がってもいませんし、新聞は二紙契約して大切な情報源と頼んでますが、同時に盲信はしていないし、実際に自分の方が世間の動きをキャッチしていることだってありますし、自分の頭で常に何事も疑って考えて、情報は取捨選択しているということです。それは別にプロの否定と言うことでも、思い上がりということでもないし、当たり前のことだと、少なくとも私の感覚では、思えるのです…ということです。
物事を自分の頭で考えるというのは、そのようなできるだけ信頼できる情報と、自分自身との対話を指すのだと私は思っています。
@zpitschi 強い危機感、恐怖心はその根拠がどうであれ、個人差があることですし、そういうもんなんですねと。
「今や誰でも知っているように、『メディアの中の専門家(記者など)だから、私よりもよくものを理解しているとは限らない』という認識は残念ながら持たざるを得ない世界線に、私はいる気もしていますけどね」というのは、真意を誤解しているかもしれませんが文字どおりに解するならばまさに「ネットにこそ真実」「ネットで真実に目覚めた」と紙一重かそのまんまなので、私にとっては危ういなと感じられます。
記者のお知り合いの方に関しては、個別の話になりますし、その人の専門についてのことなのか専門外についてのことなのかによっても意味は変わってきますし、たとえ専門外であったとしてもその「安倍政権は経済は順調だ」が話された文脈やそれが誰にとってのことなのかなど具体的なことがなければなんとも言えないです。たとえば、安倍政権がある種の人びとにとっては非常に大きな恩恵をもたらしたこと自体は事実なので、そのことを指して言っているのかもしれませんし。
下記に所収のA. ブラックウッド『空家』を読んだ。翻訳が硬いのか原文がそういうものなのか、いずれにしても読みづらく、また私は情景描写を頭の中で思い浮かべるのが苦手なのでただただしんどかった。
ディケンズ、ストーカー他著、E. ゴーリー編、柴田元幸他訳『エドワード・ゴーリーが愛する12の怪談 憑かれた鏡』2012年、河出文庫
いろいろ思うところはあって、手が空いたときに少しずつ書き足していくけど、選挙への影響を理由に兵庫県議会が百条委員会を非公開にしたことは、結果から言ってもそうだけど、結果を見る前から間違っていたと私は思っている。これはハックでもなんでもない話。非公開でやるからあることないこと憶測を呼ぶし悪意のある人にも利用される。そこまでわかって逆に非公開を主張した人がいたのかもしれないと私が疑いの目を向けたとすれば、これもまた憶測の内に入るわけで。
百条委員会のほんらいの趣旨や役割から言えば、これは裁判所でもなければその委員は裁判官でもないし、招致される証人だって被告人ではないわけで、証人として招致されることや百条委員会が公開の場で行われることは、本来的根本的にそのこと自体が否定的な意味を持つものではないし、むしろ告発された内容が実際にどうであったのかをしっかりと調査して明らかにすることが、兵庫県民、有権者にとっては選挙において誰に投票するのかを考える上で非常に重要な判断基準にもなるものなのに、選挙前にこれを非公開にしてしまうというのは本末転倒でしかなかったと私は考えている。
その社会不安は、
確かに巡り巡って、
それ以降の市民の投票行動などには
影響する場合があるでしょうから
そういう意味では
仰るようなことを
私は言っているかもしれませんが、
それって普通に考えられることですよね。
社会不安はパラノイア傾向のある人たちを
陰謀論に駆り立てると確かに私は思います。
しかし私は、
一つの選挙の情勢報道が
その選挙の結果に影響を及ぼすと
いう意味のことは言っていません。
@zpitschi 情勢報道について危惧されたり心配されたりする理由はご説明いただいたのでそのように受け止めますけど、だとすると答えはふたつです。
これまで述べてきたとおり、情勢報道やその分析は虚偽の回答や社会の変化も考慮に入れて調整されています。情勢を調査している人たちが私たち以上に社会の変化や情勢の変化に対して鈍感であったり疎いというのは、専門家をあまりにも低く見積もりすぎていると思います。少なくとも、私自身はそんな(思い上がったこと)はできません。
「報道を見ていて、何とか逃げ切れるかな…みたいに思っていたら、ダメだったって、普通にショックじゃないですか。だから、安心できないってことを言っているだけですよ」は、確率や統計に対する向き合い方の違いかなと。ルーレットで勝率が98%だとしても2%は負けるわけで、もし私が98%の勝率に賭けていたならば残念だと思うかもしれないですけど、それは結果に対して残念に思うのであって勝率の提示に対してではありません。私が負けたからと言って本当は勝率がもっと低かったのではないかなどとは思わないですし、2%を引いたんだなと事実を受け止めるだけです。
そこまで盤石なんでしょうか。
それなら良いのですが、その傾向の変化を個々の選挙期間中に把握して、分析にどれだけ反映できるのか、私には分かりません。
先ほども述べたように、いやが上にもそのような不信感と社会不安を引き起こすのがあの人たちのやっていることなので、それに完璧に対抗するだけの力が、今のあのボロボロのメディアの選挙統計の部署にだけ備えられているとは、私にはとても思えないのです(そうだったら良いと思うし、そこで不信感を増大させてしまうことは奴らの思う壺ですが)。
そこまで盤石だとは思わないけれど、まったく使えない訳ではもちろんなく、選挙情勢を考えるにあたって、他に比べて何より信頼できる統計として参考にする…くらいの認識ではいけないのでしょうか。
正直言えば、私は知り合いに統計する部署ではないけれど、出口調査などの現場に携わっている人がいて、その人がさっき書いたような「公明党は嘘ばっかりつくから分かんないんだよね〜」みたいなボヤキを聞いたりするんですよね。現場はその程度だと思います。ただ、実際にゼロうちなどで間違うことはほぼないレベルの彼らの調査の精度は、私はかなり信頼してもいますが。
@zpitschi 情勢報道やその分析に何を期待されているのか、あるいはそれらが何なのかについての理解が根本的にずれているんじゃないだろうかという気がします。
情勢報道が原因で選挙結果が出るのではなく、その逆です。原因と結果を取り違えられているようにお見受けしますし、情勢報道が選挙結果を変えてくれるような期待を過剰に抱かれているような印象を受けます。情勢報道が選挙結果にまったく影響をしないとは言いませんが、基本は逆です。
ですから、選挙結果からさかのぼって情勢報道どおりの結果であったかどうかを過剰に(私にはそのように見えます)危惧される意味が正直わからないのです。
社会調査、統計学、データサイエンスについてはこれまで書いてきたようにしか私には言えないけど、個人的には東京都知事選挙、第50回衆議院議員総選挙ときて、今回の兵庫県知事選挙で日本の選挙をめぐる状況が大きく転換したと見ている。ゲームがチェンジした、あるいはこういう表現は極力使いたくないけど「選挙がハックされた」ということ。
ラグビーは新たな戦術が出てくるとルールが変更され、さらに新しい戦術が出てくるとルールが変更されということを繰り返して進化してきたそうで(ラグビーとは事情が異なるにせよ、ほかのスポーツでも多少なりとも同じようなことはあるよね)本当は選挙についてもルールをきちんとかえていかないといけないはずなんだけど、それはなかなかできないし、権力や資金のある者にとって有利な場合には特にそうなんだよね。
まあ、今回の兵庫県知事選挙については、現行法で取り締まれる範囲はしっかりと取り締まって示しをつける必要があるかなと。それがいまの警察にどこまでできるのか疑問ではあるけど。
こうやって見てみるとご存じない方が多いのかもしれないけど、保険会社は保険金詐欺にあうことも考慮に入れて保険料を算定しているのよね。
結果としては、もしそのようなこと(出口調査で嘘を言うなど)が大規模に横行するようなことがあれば、今回がそうだったとは言い切れませんが、どんなに報道機関やハルさんが真剣に統計をまとめていても、その価値を台無しにすることすら可能です。
あの人たちは、とにかくそうやって、これまで守られてきた社会の中の信用や秩序を破壊していくことに何よりも喜びを見出すような人たちです。
私はそのことを危惧しています。
@zpitschi 出口調査、情勢報道、およびその分析は、調査において協力者が嘘をつくことも考慮して調整されていますし、その傾向が変わればそのことがデータに反映されます。また、調査方法が実態をできるだけ正確に把握するために適当でなくなってきた場合には、調査方法も改良されていくものです。したがって、ここで書かれているような危惧というのは基本的には当たりません。アメリカの大統領選については以前も書いたとおりです。
@toneji すぐに予約で埋まってしまうと思うので、ぜひ尼崎市の市報をチェックして。
記事の中身についてではないのだけど、Threadsの東京新聞のアカウントでこの記事についての投稿を見かけてサムネイル画像にはっとさせられたので、誰かに私の苦手なものについて説明するのにちょうどよいのではないかと思い、スクラップの意味も込めて投稿しておく。
私は映画を観ていても複数の登場人物が同じに見えてしまってなかなか内容について理解が追いつかないということがしばしばあるのだけど、それをことばで説明してもなかなか通じないというもどかしさをいつも感じていた。「さすがにこれとこれはわかるでしょう」といった感じで、なかなかそのわからなさが伝わらないのよね。
いまここに2人の候補者の写真がサムネイルで並んでいると思うけど、こうやって並べられれば年齢が違うことはわかるけど、私には同一人物に見えるのよね。最初は記事の見出しも見ていなかったので、年齢の違う同一人物の写真を並べているのかなという推測から入ったの。
RT: 武蔵野市の都議補選、自民・東真理子氏が初当選 立憲・千葉めぐみ氏を破る 菅直人元首相の地盤で立憲3連敗:東京新聞デジタル https://www.tokyo-np.co.jp/article/367680
ウェブサイトhttps://mrmts.com2024年断酒・ストレッチ記録https://docs.google.com/spreadsheets/d/1G0GO7GAlXcFlUfdz-aeYKmBMLv5DPiJCCPVLn43iPkI/edit?usp=sharingこの本で生殖補助医療の倫理学について書いています。https://amzn.to/3Z0JZfo近年は小児の身体拘束について研究しています。
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