コスパを気にするのであれば、長期にわたり収穫逓増が見込める活動への時間投入というのは、ほぼハズレなしの確実な投資だと思うのだけど、それを実感するまでが遠いんだよね。
私自身の若い時を思い出してみると、知ること学ぶことへのリスペクトが社会全体に今よりはあったと思うし、自分自身もわかるようになりたい、と思ってた。最近は、資産運用の知識とか金に直結するテーマを除き、知ることへのリスペクトも渇望も弱くなっちゃってると思う。
その社会的なコスパの悪さたるや。
コスパを気にするのであれば、長期にわたり収穫逓増が見込める活動への時間投入というのは、ほぼハズレなしの確実な投資だと思うのだけど、それを実感するまでが遠いんだよね。
私自身の若い時を思い出してみると、知ること学ぶことへのリスペクトが社会全体に今よりはあったと思うし、自分自身もわかるようになりたい、と思ってた。最近は、資産運用の知識とか金に直結するテーマを除き、知ることへのリスペクトも渇望も弱くなっちゃってると思う。
その社会的なコスパの悪さたるや。
知識というものは、互いに独立した知識が頭の中に一つずつ積み重なってだんだん増えていく、というようなものではない。知識は、他の知識と結びつき、その関係性のネットワークの中で初めて意味を持つ。
この点を素朴なレベルで考えるとしたら、知識というより、情報とかデータとか言った方がわかりやすいかもしれない。「110」という数列からなる情報は「警察に緊急連絡する際に使う電話番号」という情報とセットになって初めて意味を持つ。
個別の無意味な情報が有意味になるには、いくつかの情報を束にする必要がある。これをとりあえず知識と呼ぶことにする。さらに、知識と知識が結びつき、なんらかの認識をもたらす。そのようにして、私たちは自分の精神の中に知識のネットワークを作っていく。
知識がこのようなものだとすると、新たな知識を獲得する時、その知識がその人にもたらす新たな認識は、あらかじめその人が持っていた知識の量に依存することになる。単純に言えば、より多くの知識を持つ人は、新たな知識からより多くの気づきを得て、より多くの便益を得る。別様に言えば、知識の獲得という活動は、投入労力に対して収穫が逓増する性質を持つ。
たとえば「明治」とか「昭和」とか言ったときに、そもそも現在とは社会構造が違うとか、だからそこに生きてる人の感覚も違うとか、その辺りの想像力もかなり危うい。「考えてもわからない」というより、「そういうことを考えようとしない、想像しようとしない」感じ。
総じて、「わからないことをわかりたい」という意欲に乏しい感じ。「わかったら何か得なことあるの?」みたいな。そうは言わないけど、そういう姿勢が体に染み付いてる。その一方で、マーケティングには簡単にのせられる。ある意味、ものすごくわかりやすい。
私が大学生の時にも、そういう奴はいたし、今の大学生でも、十分に知的好奇心の強い子はいる。ただ、そういうコスパ度外視の知的意欲への社会的評価は変わったように見える。「無駄」と考える人が増えたのかな。感覚的にそう思うだけだけど。
最近、いろんな本を読みながら、「どの程度の予備知識があれば、この本を読める・楽しめるか」ということを考える。予備知識というか、基礎学力というか。
新書レベルでも学術系だと、どうしても、高校社会・理科レベルの知識は、要求されることが多い。「その都度」補うこともできなくはないが、やっぱりある程度まとめて勉強しとかないとしんどいよね。憲法とか歴史とかの話は。先日、学生が日本国憲法第9条の内容を答えられなくて(4、5人当てて全員ダメ)、ちょっと驚いた。答えられない子がいるのは慣れてるが、誰も答えられない、というのはかなり深刻。歴史となるとさらに危うい。
そもそも音読できる漢字の範囲も、読める人は気にしないけど、読めない人にはハードル高いよね。ふりがな振ってくれてるのも結構あるんだけど、学生見てるとかなり心許ない。
言葉の意味を聞いて答えられないことも多い。これはまったく知らないということもあるけど、なんとなくわかるけど言語化できない、なパターンがすごく多くて、いずれにせよしんどい。
高校レベルの教養って、ものすごく世界を広げてくれてるんだよね。そこんとこ気づいてほしいが。
必要なのは「再分配」であって、漠然とした「減税」じゃないんだよね。この辺の区別がついてないのと、区別ついて確信犯で「減税」を志向するのと、どっちも有害。
よく知られているように、資本主義はほっておけば格差が開き、格差が開けば(相対的に消費性向の低い)富裕層に富が集中するから消費需要が先細り、その結果必然的に投資需要も減退して総需要が構造的に不足するようになる。
この矛盾を「戦争」とか「植民地獲得」とかで誤魔化してきたのが近現代史で、そんなことやっても先がない上にあまりに非人道的だから別の道を考えれば「人権保障」を下敷きにして豊かさを社会全域にきちんと配分する再分配経済が大事、ということになる。世界人権宣言前文も参照のこと。
もとより「減税」は富裕層の方に恩恵が大きいし、国民民主党の主張するような基礎控除(所得控除)拡大では余計にそう。地方税収への影響も無視できない。それよりどこの国でもやってる「所得控除を税額控除へ置き換え」を進めるのが良いけど、有権者はこの二つの控除の区別もついてない状態だしね。先は遠い。
どんな投票ルールもどんな選挙制度も、邪悪で愚鈍な人たちに運用させれば邪悪で愚鈍な結果しかもたらさない。
@zpitschi あの、何か、笑わせないといけない、気の利いたことを言えないといけない、という強迫観念は、何だか気の毒にすら思います。私の教えている学生たちにも、こういう価値観が影を落としているように感じることがちょくちょくあります。
お笑い芸人らの、ノリだけですすめる感じの会話が本当に嫌いなのですが、あれ、実際に有害なとこありますよね。真面目に考えて積み木を積むように考えないといけないところで、考えることの負荷から逃げる感じ。
@dai7707 この辺は、今後の推移を注意深くみていく必要ありますね。
報じられている野田の最近の発言は、それなりにまともなのですが、周到に計算されている気はします。今のとこ憶測しかありませんが。
橋下松井吉村に耐えてきたはずの自分でも、斎藤は勘弁、って思ってしまう。怪物やぞ、あれ。
X続けるかどうかは別にして、やめたところでEマスクは何ら痛痒を感じないだろう。
元からあいつは、壊れた差別主義者権威主義者連中に向けた犬笛として、世論操作の道具として、Xを洗練させたいだけだろう。そして、犬笛ビジネスで儲ける。最悪ですよね。
Xで、ここ1、2日くらい、参考にさせてもらおうと思って地域猫活動関係のアカウントをフォローしたりいいねしたりしてたのですが。
そしたら、フォローも何もしてない知らん人のポストのおすすめに、わざわざ猫殺し公言するような連中のポストを挙げてくるのね。立ったの2日弱でよ。わざわざ揉め事になりそうなポストを上げてくるの。
これは流石にあかんやろ。どんだけ性格悪いアルゴリズム作ってるのよ、これ。情報収集目的でもX触るの自体が気色悪くなってきたわ。流石に完全に切らなあかんかな、ほんまに。
トランプになったら平和になる、みたいに言ってる人がいるけど、どうかね。
確かにネオコンからは離れるけど。
ウクライナは支援打ち切って終了するかもだけど、イスラエルはむしろエスカレートしてイランへの攻撃もリスク高まるでしょう、おそらく。
東アジアも、武器を売るだけ売ったらアメリカの都合だけで中国挑発して、あとはどうなることやら、でしょ?
平和とは程遠いよ。彼のパーソナリティから言っても、背後にいる連中の意図から言っても。
「悩みながらトランプを支持した人たち」をクローズアップしようとしてるけど、いや、どんな理由があろうと議会占拠事件や数々の暴言差別発言を考えたら、「だからと言って」って話やん。トランプ支持って。そんなとこに1ミリも正当性ないよ。
逆に、今のバイデン政権を不問に付す=カマラに投票することはできない、と棄権した人の気持ちはよくわかるよ。私だって、いくらなんでも野田は無理、と思ったし。今なお虐殺続けててずっとそれを支援してきたんだから。
前回バイデンに投票して、今回カマラには投票しなかった人たちに話を聞いてほしい。その人たちがどういう人か、にこそ興味ある。トランプ支持のバカの話は、それはそれですりゃあいいけど、正直どうでもいい。
民主党に絶望した人らは(多分)トランプに投票してない。棄権しただけ。どちらも前回より得票減らしてる。民主党の減り方のほうが大きいからトランプが勝ってるだけ。
ビル・クリントンのミシガンでの発言は、私には衝撃的だった。トランプの暴言と何も変わらん。サンダースの民主党批判も概ねその通りだろう。
大まかにまとめると、競合する不法移民労働者を排除していじめて労働者の味方のふりをするトランプ。不法移民の人権守る体で労働ダンピングによる資本家富裕層の権益を守ってるだけの民主党エリート。だれも中流以下の労働者を守ろうとしてない。むしろ、もっとむしりたい。
前回は現職トランプを拒否した。今回も現職副大統領のカマラを拒否した。トランプ当選は、アジア系は身の危険を感じる話なわけでもちろん嘆かわしいのだけど、ジェノサイド支援の現職を支持できない人は流石に少なくなかろう。むしろ、一応政権を取り替えるだけアメリカの有権者は賢いのではないか。
得票で見ても、トランプは300万票減らし、民主党は1500万だかそこらを減らしてる。誰も支持されてない。トランプに酔った人も少しずつ目を覚ましつつある。深刻なのは米国の、民主党エリートの、二枚舌。
これは資本主義の問題。
ビル・クリントンがわざわざミシガンまで行って、ジェノサイド正当化した上に停戦するつってんだからそれでいいだろ、みたいな暴言吐いてる話聞いて、「これ、トランプと何が違うの?」とは思った。
トランプとか安倍は「論外」、というところから話を始めたいですよね、せめて。
バイデン政権が少しでも正義に配慮した外交内政していれば、今回の選挙結果も違ったかもね。
最近、米中対立の本を読んだが、あれにしても、米国が少しでも正義にコミットした振る舞いをしてたら、状況はかなり変わったであろう、という印象をさらに強くした。
確かに中国の権威主義体制はクソだけど、「仮にアメリカが正義にかなう行動してたら、中国もかなりの程度メンツを重んじてマシな行動したんじゃないか」と感じるところがある。今、「中国の行動原理」という本を読んでるんだけど、ね。そんな印象を持つのよ。ロシアは知らんけど、NATO東方拡大ののようなやり方をしなければ、違ったような気はする。イスラエルと日本は言うまでもなく。
この20年30年の大きな流れを作ったのはやはり米国で、そのあり方はかなり最悪に近い振る舞いだったんじゃないかな。資本主義中毒のリヴァイアサン。本当に、そのまま世界を滅ぼすかも。
Xの「女性の「嫌」が通じない男」案件でワラワラわいてる「本当に話が通じない」サンプル男性の群、ガチそうな人が多すぎて、真面目に怖いんですけど。
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