さて、このような研究者がネット上で他人を誹謗中傷して問題になった事件、というと、国際政治学者としてウクライナ戦争で一躍知名度を上げた東野篤子氏が、英語学者の羽藤由美氏を誹謗中傷した件がしばらく前に公となりました。同じようなことが他でも起こっているのです。
詳細は羽藤先生の声涙共に下るブログの記事をお読みいただきたいのですが、東野氏による羽藤氏への誹謗中傷には、国際政治の専門家を含むネットの数多の徒輩が便乗しています。羽藤氏はこれを筑波大学のコンプライアンス窓口に通報し、ことは大きくなりますが、筑波大の対応はおざなりでした。
この間、東野氏とツイッター上で親しかった国際政治学を中心とした研究者は、すべてが羽藤氏叩きに加わったわけではないにしても、東野氏を諫めたり、この件を反省するという動きはなかったようです。反省も自浄作用もないネットの「界隈」「クラスタ」の問題もまた、普遍的なものなのです。