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『下山事件　封印された記憶』(木田滋夫、中央公論社、2024年)、読了。

著者は新聞記者ということもあり読みやすかったし、「初出」の資料も明示され、事実と推論も明別されていて、従来の「研究」から前進した部分は見てとれた。

「読売新聞オンライン」の連載はもちろん読んでいたが、書籍化にあたり随分と整理された印象をもった。

下山事件は先年NHKでも検証番組とドラマで取り上げていたが、戦後80年、このあたりで日本も米国との黒い関係を精算するべき時期だと改めて思った。