The New York Times (NYT) の2024年10月22日のポッドキャスト"As Marijuana’s Popularity Grows, So Do Its Harms"をざっくり聴いたのだけど、正直、クオリティ・ペーパーのポッドキャストとしてこの内容では厳しいなと。これがまかり通るのがある意味でアメリカなのかもしれないけど、日本だと産経新聞かスポーツ新聞、あるいは週刊誌に掲載される記者の感想文のようなもの。
ポッドキャストの中で大麻を使用したことによる害悪として2人の事例が取り上げられるのだけど、いずれも実証的ではなく、科学的・客観的根拠に欠けるもの。これはHPVワクチンの接種による重篤な副反応(副作用)や反ワクチンを訴える人びとの主張をきちんと検証しないまま垂れ流すようなものなので、さすがになあと。
1人目はカンナビノイド悪阻症候群(CHS)について、2人目はパラノイアや幻想といった精神疾患の症状が大麻の接種によって生じたという主張。前者は発症の機序が不明だし、後者はリスク要因がない人だったと紹介しているけど退役軍人でPTSD、アルコール依存など。