実際、アメリカの中国に対する楽観論の基底にあるのは「経済成長しつつある中国の市場や投資機会に乗り遅れるな」という発想であり、楽観論それ自体としてはほとんど根拠がない。中国に対する楽観論も強硬論も、結局「では、そこから儲けを引き出すにはどうする?」という資本の都合への配慮に変換されて政策化されているようにしか見えない。「国家戦略」などと大仰な話ししているように見えても、ほとんど行き当たりばったりの機会主義でしかないやんか。
というふうな身もふたもない説明を、国際政治の人はしないよね。まあ、仕方ないか。
という感じ。でも、細かい事実関係は大事なので、このテーマを考えたい人にはおすすめはおすすめです。