考え違いをしてほしくないのは、仮に復興ができたとしても、事故を起こしたことは「なかったこと」にはならない、ということです。
そこで辛い思い、悔しい思い、悲しい思いをした人の記憶は消えないし、暮らしていた場所を失った人たち、家族を失った人たちは、その後安定した暮らしを取り戻したとしても、かつてあった暮らしを失ったことを忘れるわけではない。
逃げ惑った記憶はなくならないし、解体された家は戻らないし、空き地になった場所に、新しい建物が建ったとしても、以前の風景は戻らない。
新住民が増えて、新しい街ができたとしても、それは事故があったことが「なかったこと」になるわけではないです。そこは、考え違いをしないでください。