ミソジニスト大阪大学物理学教授が、福島からの避難者は福島のことを知らないから福島のことを語るべきでない、と書いているのですが、そのご本人が福島県民代表者として持ち上げている「デマと戦い続けたライター」さんは、2011年の原発事故時福島に住んでおらず、2012年に福島に引っ越してきているので、2011年のいちばん混乱状況の福島を知りませんし、そもそも中通りの人は、2012年以降も依然として大混乱が続いていた浜通りの状況を経験していない、ということはどう考えていらっしゃるのだろう、と思います。
彼はとりわけひどいですが、ただ、自分にとって都合のいい福島在住者だけ「福島の人」として祭り上げるということが、全方面的に事故後ずっと続いたため、地元の人間関係がおかしくなったというのは多分にあります。
「自分の気に入ったやつだけ助けるよ」「自分の気に入った地元民だけ被災者使いしてやるよ」という人がどの方面からも多く入り込み、福島を新植民地主義的状態にしました。エマニュエルさんや小泉進次郎さんなどは典型的にそうなんですけれど、非難の声がほぼ出ないのが、日本全体、被新植民地主義メンタリティが根付いているからだろうと思います。