それにしても、日本の言論空間がいびつなのは、公共空間での女性の身体のラインを強調した「萌え絵」や「児童ポルノ」に対しては、「表現の自由」によって擁護する意見が大きく噴出するのに、作品内における政治的メッセージについては、批判する声の方が大きくなることです。
私は、クラフトワークの出したメッセージに対して、いい気持ちはしないですが(というより、表現の型としてマンネリじゃないか?と冷ややかに眺めている)、ただ、表現の自由は尊重されるべきだと思います。
児童ポルノについては、私は、児童福祉、児童保護の観点から容認しない考えですが、女性の身体ラインを強調した「萌え絵」も公共の空間でなければ、表現の自由の範囲だと捉えています。