「官民一体」型 東京府南綾瀬村(現足立区)の虐殺
身を挺す義侠心
土木工事のために一時的に南綾瀬村に移り住んでいた、虐殺に積極的に関わっていた人物について
“地域社会のよそ者でありながら、村民や避難民のために立ち上がろうとする義侠的精神”
“緊急時にひと肌ぬぎ、共同体のために役に立ちたいとする精神が、朝鮮人を率先して虐殺する結果につながった。”
“彼にとって、焼け出されて命からがら逃げてきた日本人の避難民を助けることと、朝鮮人の命を奪うことは何ら矛盾する行為ではなかったのである。”
虐殺と「男らしさ」
“「男らしさ」の一つである、身を挺して弱きを助ける義侠心が、朝鮮人を虐殺する方向に作用していた。”
“彼の場合は、義侠心が朝鮮人の命を守る方向に働くことはなかった。”