明らかに毒親にマインドコントロールされたまま大人になってしまったやつが身近にいる。例えば仕事が上手く行かなかったとき、そいつの親は仕事のアドバイスをするとか、お店を知り合いに売り込んで客を呼ぶとか一切しなかった。ただ「お前はだめな子だ。仕事をする能力が無いんだ。可哀想だから生活資金をあげる」と罵った上で信じられないくらいの大金を渡すだけ。こんなことを繰り返されたら自尊心は無くなり親への罪悪感は募り、何もできなくなってしまうのは当然である。
そいつは今も仕事で苦労していて、働くのに向いていないと繰り返すが、正しくは「親に働く力を奪われた」のだ。働く力を奪って、大金で口を塞いで【イエ】に従順な奴隷として育成されてしまったのだ。
そいつは自分の親が毒親であることにまだ気づいていない。悩みがあると「実家(ど田舎)に帰る」と言う。そんなことしたら就労の機会も、医療も、行政サービスも、大切な娯楽も全部失うことになるよと言っても「実家に帰らなければいけない」と言う。
帰ってもやる事はないのに。
帰ったらまた「お前は本当にだめな子だ。しばらく生活資金の面倒は見るから言うことを聞きなさい」と大金で口を塞がれてしまうだろう。
医学部を受験したいといったときは「お金が無い」と却下したくせに、国立大学に進学し家賃四万円水道代込みで生活し始めたら月に15万円以上の仕送りをしてきた親を、良い親とは言わない。
学生の時点で生きる力をかなり奪われてしまったのだろう。目を覚まして、本当に自分を助けてくれる人のところに行けたらいいのだが。