「すべてが費用対効果に端を発すると思います。いわば「費用対効果社会」です。タイムパフォーマンス重視も視聴前に結末を知りたいという気分も、生産性と効率化を求める大人社会の価値観が子どもや若者に漏れていってしまった結果です。
特に深刻なのは、ビジネスでとどめておけば良かったはずのコスパの考え方が、文化や学問にまで来てしまっていることです。一部のビジネスインフルエンサーは短い時間でたくさんの知識を得て、資格を取って自分のスペックを上げろという話をしますが、資格は学問ではありません。」
「本来、学生時代はモラトリアム(猶予期間)です。…
社会人になれば嫌でも費用対効果の地獄、コスパの地獄で生きる必要があるからです。しかし、コスパを無視し、採算度外視で打ち込む期間を近代社会はせっかく設けたのに、今はそれがなくなっている。恐ろしい時代だと思っています。」
「若者も日本社会の余裕のなさを体感で分かっています。昔のように「この会社に入れば安泰」といった状況も減っている。だから、一発逆転をめざして株やFXで成り上がり、経済的に自由になって早期リタイアしたいという願望が出てきても不思議ではありません。」
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嶋理人 (bokukoui@mstdn.jp)'s status on Monday, 02-Jan-2023 12:49:56 JST嶋理人