最近、いろんな本を読みながら、「どの程度の予備知識があれば、この本を読める・楽しめるか」ということを考える。予備知識というか、基礎学力というか。
新書レベルでも学術系だと、どうしても、高校社会・理科レベルの知識は、要求されることが多い。「その都度」補うこともできなくはないが、やっぱりある程度まとめて勉強しとかないとしんどいよね。憲法とか歴史とかの話は。先日、学生が日本国憲法第9条の内容を答えられなくて(4、5人当てて全員ダメ)、ちょっと驚いた。答えられない子がいるのは慣れてるが、誰も答えられない、というのはかなり深刻。歴史となるとさらに危うい。
そもそも音読できる漢字の範囲も、読める人は気にしないけど、読めない人にはハードル高いよね。ふりがな振ってくれてるのも結構あるんだけど、学生見てるとかなり心許ない。
言葉の意味を聞いて答えられないことも多い。これはまったく知らないということもあるけど、なんとなくわかるけど言語化できない、なパターンがすごく多くて、いずれにせよしんどい。
高校レベルの教養って、ものすごく世界を広げてくれてるんだよね。そこんとこ気づいてほしいが。