ターミナル上からすべてを操作したいと願う者にとって、ファイラは是非とも備えておきたい代物の一つである。いかに我々が小洒落た種々のランチャやコマンドで日常の用を足せるとしても、ファイラの機能性に助けられる機会は少なくない。そのたびに任意のGUIファイラを起動してマウスをポチポチとやるのは少々惜しい。
CLIのファイラはすでに色々ある。古くにはrangerがあるし、Goで書かれたミニマルなlfというのもある。実際、後者の方をたまに使っていた。とはいえ、まあ、せっかくなので新しいものを試したい。そこで、今回はYaziを選んだ。それにしても自分がRustを書いているわけじゃないのにRust製って言われたら気になってしまうのはなんでだろうね。マイナー界のミーハーかな。
導入 Arch Linuxならpacman -S yaziで簡単に手に入る。macOSもbrewが使えるならbrew install yaziで入手可能だ。公式ドキュメントでは同時にfdやfzfなどもインストールするように指南されているが、どうせ皆さんはとっくに入れていることだろう。対して、Ubuntuなどだと若干面倒くさい。公式リポジトリにパッケージが用意されていないのでCargo経由で導入する必要がある。