上橋菜穂子『精霊の守り人』『闇の守り人』を読了。
昔、アニメをアマプラ見放題終了直前に流し見ておもしろかったんだけど、ちゃんと見れなくて心残りだったんだよね。今回、原作小説の方を読んでみて、ちゃんと結末までいけた。……面白かったわー。400頁に満たない1冊の本に、こんなイメージの豊かな物語を詰め込めるなんて、本当にすごい。で、シリーズ2冊目まで一気に読んじゃったけど、2冊目の方が好きだな、個人的に。
いろんな切り口からいろんなことを考えさせてくれる。例えば
・権力者の都合による嘘が共同体の記憶を失わせたり歪めたりすることが引き起こす問題。
・様々な風土・文化に暮らす人たちの、生活や人となりの描写。
・現世と来世(?)の違いと重なり合い。
・未来に希望を感じさせてくれる少年。
・理不尽な運命への怒りとやるせなさと、それでもその中に確かにあった幸福や充実。
etc…。
最近、移動中&食事中&病院の待ち時間は「原則として、仕事関係のもの読まない」と決めてまして(笑)。次は何を読もうかな。守り人シリーズの続きも気になるが、「原則として、一気読みしない」というのもあり。間に別の挟む予定。