原日本語-朝鮮語がその辺りの時代に朝鮮半島および日本列島に存在していたのはたぶんそうで、おそらくそれは長江流域から稲作とともに移動した言語なんだろうけれど、『三国史記』とかに見える高句麗、百済、伽耶の言葉がある程度日本語族との音韻的な対応が成り立つのに対して、新羅の言葉はそうではないというのが話をややこしくしているんだよな。
おそらく、日本語族ものちの韓国朝鮮語の直接の祖先である新羅語も、原日本語-朝鮮語にそれぞれ別の要素が絡まることで成立している。そして日本語族の場合、それはなぜか、列島で広く話されていたと思われる、アイヌ語に繋がる縄文的言語ではなくて、おそらくオーストロネシアに関係する南方的要素で、新羅語の場合はいわゆるウラル・アルタイに関係する北方的要素なんではないか。
というのがたぶん、この辺の歴史言語学におけるある程度定説的な理解。
だと思う。
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lovesausage (lovesausage@fedibird.com)'s status on Saturday, 28-Sep-2024 13:15:10 JST lovesausage -
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lovesausage (lovesausage@fedibird.com)'s status on Saturday, 28-Sep-2024 13:15:09 JST lovesausage pica.pica repeated this. -
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lovesausage (lovesausage@fedibird.com)'s status on Saturday, 28-Sep-2024 13:15:09 JST lovesausage 朝鮮半島で話されていた言語の多様性も話をややこしくしてるんだよな〜。
ボビン先生とかは三韓の言葉は日流語と同系で、のち三国時代に扶余系すなわち高句麗、百済、新羅で話されていた朝鮮語族の言語に取って代わられたと考えているわけだが、そもそも日流系と扶余系は完全に別系統なんだろうか。そのうえで、扶余系と括られる三つの言語もそれぞれそれなりに違うときている。
まあしかしこのジャンル、一時期は停滞していたけれど、今は世界の優秀な言語学者に加え、考古学とか分子人類学とかの知見も絡んできており、進展が期待されますね。おれが学生だったころよりずっと盛り上がってそう。
おれもそろそろ知識を更新しとくか。In conversation permalink
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