朝7時台のNHKニュース、久しぶりに見たら、高齢者の資産が60歳の退職時がピークで、それからほとんど減らない、高齢者からの資産の世代移転が必要だ、と言っていました。
貯蓄の平均金額は、ピーク時で2,000万円程度でした。
ただし、貯蓄は格差が大きく富裕層の金額が平均値を大きく押し上げているので、中央値で見れば、その半分程度になる、という解説まではよかったのですが、問題はここからです。
高齢者が将来不安のために貯蓄を使わないといっても貯蓄額は80歳で平均金額1,500万円程度です。
中央値がおよそ半分程度とするならば、800万円か900万円です。
1,500万円だと、不測の事態で家のリフォームが必要になれば、あっという間に飛んでいく金額ですし、1,000万円以下ならば、葬式代や入院や家の片付け処分(解体)を考えたら、足が出る可能性だってあります。
その程度の金額で資産の世代移転が必要という報じ方は、年金以外の資産がない状態までむしり取れ、に近い発想に見えました。
貯蓄の格差の大きさを考えるならば、富裕高齢者層から低所得者への再分配が必要というべきだと思いますが、そういうと、NHKは上層部から大目玉を喰らうんでしょうか。
なにせ自民党の2世3世議員、全員富裕層ですしね。