福島が日中対立の象徴としてクローズアップされると、日米同盟・米中対立のあおりを今後も受け続けることになります。
中国にしてみれば米国の肩入れがあればあるほど、強硬になるでしょうし、福島を日米中三国の問題にするのは、現下の流れでは日本にとってはいいことはなにもないように思います。
米中が雪解けムードになったらならば、逆向きになるのでその時は食い込めばいいと思いますが、今の流れで、反中同盟の象徴として福島を巻き込むのは、スジが悪いとしか思えません。
そうした外交センスのない人をこの厳しい国際情勢で総理大臣にするのは、自滅路線としか思えませんが、天然ポピュリズムの日本が、あえて凋落の道を選択するのは、「お家芸」というところでしょうか。
「日本国内での空気の変化に、米共和党系シンクタンクの研究員も「日本が対中強硬で米と足並みをそろえるのは歓迎だ」としつつ、「いざ紛争が起きれば、日本が巻き込まれるのに、数年間での日本の政治家や世論の対中強硬論の高まりには驚かされる」と語る。」
(百年 未来への歴史)序章・瀬戸際の時代 外交と世論、危うい関係
https://www.asahi.com/articles/DA3S16001438.html