クラフトワークという海外の音楽グループがフジロックで福島と放射能を絡めた音楽を演奏して炎上しているようです。
(私は、音楽方面は全然知らないので、このグループも初めて知りました。YMOもついこの間まで、名前しか知らなかったくらいの知識レベル。)
これは、有料の音楽フェス(限定された人しか入れない)で、作品内での描写であることを考えると、「表現の自由」の範囲内であると私は思います。
長めの動画を見てみると、チェルノブイリ、セルフィード、ヒロシマ、ときてフクシマと並置されており、現実の福島というよりは、表象としてのフクシマとして語られており、差別といった観点から語るのは、少し違うように感じます。
それが、風評を呼ぶのでは、イメージが低下する、などの批判は当然あり得ますし、なされていいと思いますが、「表現の自由」の前提の上での批判であるべきだろうと思います。
「政治的なメッセージが音楽に入っていてがっかりした」との意見と絡めて批判する声も書かれていましたが、政治的メッセージが音楽に込められているならばなおのこと「表現の自由」の核心的問題になってくるので、むしろ丁寧な議論がなされるべきだと思います。