:hyuki: 自分の作業をちょっと便利にする小さなツールを作る話
自分の日々の作業でツールを作るというのは良いことです。
それはもちろん、自動化、あるいは半自動化することによって、時間を短縮できるという意味で良いわけです。
でもそれだけではありません。
ツールを作ることによって、自分自身の作業が定型化されるというメリットがあります。
それは、使う資料が決まることであったり、ファイルを置く場所が決まることであったり、いくつかある作業の順番が定まることだったりします。
言い換えるならば、今まで「行き当たりばったり」や「その場での思いつき」でやっていたことを、一つ一つ決めて、定まったルートに乗せるということになります。
そして、ほんのちょっとしたツールを作ることがきっかけになって、さらに大きな自動化につながることもよくあります。ですから、最初からすべてを自動化しようとするのではなくて、自分が繰り返しやっていることを発見して、そこをほんのちょっとだけツールで便利にする(定型化する)ように心がけるのはとても良いことです。
最初から全自動のシステムを作ろうとすると、時間がかかったり、あるいはワークフロー自体に無理がかかったりすることにもなりかねません。
別の言い方をするならば、ちょっとしたツールを作るのは、自分自身の「業務分析」を兼ねているとも言えますね。自分でやっている仕事でありながら、意外にどういう流れで作業しているのかを意識していないことがよくあります。でも、ツールを作るためには、その1部分であっても明確化する必要があります。でないとプログラムに落とせませんからね。
プログラムを書くことによって、自分の作業が明確化され、意識化され、そして自動化につなげていけるということになります。